カガセヲの旅する砂漠には【サニー&幻一郎企画@キャバーンビート】君はカガセヲを見たか?

カガセヲがキャバーンビートにやってきた

バイオリンを抱えた丸メガネの針金のような男は、素っ頓狂なカウントで、太った家族の虚しいダイエットを歌い、コントラバズの穏やかな紳士は、突如何かが憑依したように暗黒界へ落ちてゆく。
ガットギターの青年は戦前のダダイストのような風貌で、繊細で艶やかな音を鳴らす。
カホンの上に座ったパーカッションの男子は、すこぶる正常な社会人を演じてる。

カガセヲショーの始まり

そんな4人が繰り出す「音絵物語」は、異教の、異国の夕暮れと夜空の隙間や、食事と排泄の間の物語を綴る。
ウイスキーのTVCMに使おうと思えば使え
みんなの歌にかけようと思えばかけられる、ポップな親しみやすい曲。

編成の面白さを超えた、キャラクターたち。
そのキャラクターさえ霞んでしまう楽曲たち。

馴染み良さと退屈さとが混ざり合ったロックンロールを聴きに来たお客様に、おかしくて可愛らしくていじましい未確認生物のラインダンスを見せてくれる。

 

カガセヲを見たことがある人はラッキーだ。

フリーター2人と、ニート2人からなる「カガセヲ」を見たことのある人はまだ少ししかいない。彼らはなかなか現れない。
僕はラッキーなことに彼らのライブを2度とも見てる。
最初はパーカッション抜きの3人だった。
繊細で清々しい、それでいてふてぶてしく、礼儀正しいライブ。
二回目は今回。パーカッションが加入して、世界がより一層鮮明になった。

彼らは新しい人類の仲間。CMで言うところの「スマホと生きていく初めての世代」。
彼らもスマホは扱うかもしれないが、彼らのコミュニケーションツールとして主に使われているのはきっと「ささやき声」「目を見ないで笑う術」「指先で書く砂文字」。

砂漠のオアシスに迷いながら歩いて行く旅団。

 

カガセヲをもっと、世界をもっと細かく砕いて

カガセヲは全然取っ付き難くない。ビートルズファンからぼくのりりっくのぼうよみファンまでをまとめてかっさらっていく魅力がある。
ただ、彼らはすぐ眠ってしまう。
脳が小さいわけではないのだろうが、恒温動物ではないのかもしれない。

常に満腹を目指して手当たり次第を口にしては廃棄する20世紀人ではない彼ら。
自分が生きるための養分を、さまよう粒子から得て、それをメロディに再構築する。

メロディはどこかで聞いたような島国のはるか異国の国家や労働歌。
申し訳ないように演奏し、音程を外して歌い、そそくさと去る。

カガセヲの動向に要注意。
もしかしたら彼らは、20世紀の戦争の時代を超えて、遠い歴史の向こうからやってきたニートなのかもしれない。

 

【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017





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