2017年、東京の風景。小沢健二が気づいた間違いと、年をとるということ。

LIFEで弾け飛んだ後、小沢健二は

球体の奏でる音楽
Eclectic
刹那
毎日の環境学

なんていう模索CDをぽつぽつとだし、僕はそれを全部買って、田口商店に売った(笑)
あ、球体の奏でる音楽は買いなおしたか。

Eclecticなんて、サウンド的には大好きだったけど。

 

宇多田ヒカルが、旅立ち、帰還した。
小沢健二も、歌うべき言葉を見つけて、舞い戻った。平成が終わるこの頃に。オリンピック前夜のこの国に。
軽さと明るさとこの目に見える風景全部を肯定するために。

 

2017年2月24日 ミュージックステーション

王子様だったルックスは若々しいおじさんとなり、相変わらず歌詞をめちゃくちゃに詰め込んだ新曲をTVで披露してくれた。X-JAPANも同席していた。

 

「僕らの住むこの世界では旅に出る理由があり 誰もみな手を振ってはしばし別れる」

僕らが旅に出る理由で、まずは復帰のご挨拶。彼の旅に出る理由はなんだったのだろう?

 

 

 

羽田沖 街の灯が揺れる
東京に着くことが告げられると
甘美な曲が流れ
僕たちはしばし窓の外を見る

もしも 間違いに気がつくことがなかったのなら?

平行する世界の僕は
どこらへんで暮らしているのかな
広げた地下鉄の地図を隅まで見てみるけど

 

「犬」入ってる天使たちのシーンから、彼の目に見えるものは変わらないんだな。
王子には天使が見える。反目する天使たちが。

僕らの関係性は

交差する
すれ違う
干渉する
傷つけ合う
そして並行する

彼の選んだ言葉はあの時の「並行」ではなく「平行」だった。

 

神の手の中にあるのなら
その時々にできることは
宇宙の中で良いことを決意するくらい

決意することの大きさと、決意することの「瞬間的にはないもできない諦念」をきっちりと抱えて。それでも「良いこと」を決意する。あっさりと。

良いことってなんだろう?
自分にとって?誰かにとって?何かにとって?

 

 

だけど意思は言葉を変え
言葉は都市を変えてゆく
躍動する流動体 数学的 美的に炸裂する蜃気楼
彗星のように昇り 起きている君の部屋までも届く

 

もうすぐ52歳になる僕も、本当に同じとこを考えてる。

  • 言葉が世界を変えていくなら、僕らにも責任はあるよね
  • 言葉に世界が染まっていくなら、せめてものルールはあるよね

比較して申し訳ないけど、これは僕らのバンド「クルー・オブ・ブルー」の曲。

 

そうなんだ。僕らが日々発し、タイピングし、目に触れ、耳に触れる言葉は、どんどん溢れ出てきて世界を染めてゆく。それが都市ならもっとだ。

大画面から流れるバイアスのかかったニュースとか、ヘイトスピーチとか、それに目をつぶっただけの原色の偽物ハッピーとか。

 

そして意思は言葉を変え
言葉は都市を変えてゆく
躍動する流動体 文学的 素敵に炸裂する蜃気楼

それが夜の芝生の上に舞い降りる時に
無限の海は広く深く でもそれほどの怖さはない
人気のない路地に確かな約束が見えるよ

 

世界を見て、自分の外側を知る旅をして、年をとって帰って来た小沢健二に見えるものは、あの頃とは表層を変えた東京シティ。

でも彼には天使たちのシーンが見える。
希望も、希望を持つことのつらさも。
恐怖はそれほど恐怖ではないということも。

間違いに気づくことは、間違えないことよりも重要だ。
間違いは誰にでもあり、間違いはその人ごとに違う。

 

間違いに気づかず、成功のふりをし続けるには、世界は年を取りすぎた。
さあ、僕らのような年寄りでない、若い人たちはどうする?
君たちが動かす世界は?

 

【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017





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