歌声に乗った少年:空爆跡の生々しいガザ地区。そこでも希望の火は消えない。

 

歌声に乗った少年:この世の地獄は美しい歌声に満ちている

パレスチナ自治区ガザ。
侵略し、自分たちの土地だと主張するユダヤ人と、ユダヤ人を支える欧州の強き国の人たちが、塀で逃げられないように囲ったパレスチナの民に空爆を続ける街。
銃声は消えず、民間人の命はマクドナルドよりも安い。

そんなこの世の地獄で暮らすムハンマド少年。
姉のヌールと二人の友だちとバンドを組み、拾ったガラクタで楽器を作り、街中で歌っていた。
ムハンマドの声が“最高”だと信じるヌールは、「カイロのオペラハウスに出る」というとんでもない目標を立てる。

お金を作るために結婚パーティで歌い、聴く者に言葉を失わせる美しい声で人々を魅了していくムハンマド。ある日、演奏中にヌールが重い病に倒れる。
莫大な治療費が出せず、手当もされないまま死んでゆく姉。

大人になったムハンマドは、姉との約束を守るため、ガザの壁を越えて、人気オーディション番組「アラブ・アイドル」に出場することを決意する。

 

歌声に乗った少年:実話をベースにした美しい映画

子供時代のシーンが本当にかわいい。このままいったら最後まで見れないと思うくらいかわいい。
大人たちとの戦い、姉の死、友情と恋。
どの世界でもある様々が、この閉ざされた街にもある。

生きることの意味なんか考えることはない。僕らは生きてるんだから。

友人を演じる子役4人はガザからオーディッションで選ばれたらしい。
ガザでの撮影は3日間だけ。
数千人、数万人が死んだ瓦礫を撮る。そのことにも必ず意味がある。
ガザは毎晩、爆撃の恐怖がある場所だから、それを体験している子供dなければ「ガザで生きている」ということを演じるのは難しいと感じたからだそう。

この子供たちが、大人になるまで生きていけるかは僕らの責任だ。

 

歌声に乗った少年:絶望ではなく、希望を。

この映画の素晴らしさは、99%の絶望を描くのではなく1%の希望を書いたところ。そこで生きる人たちは僕らと同じように自らの意思で前に進む。
好きな人ができる。
その人のために、自分ができることをする。

映画の中で歌われる旋律。日常的に聞こえるポップスではない。
その音階の美しさと、発声テクニックに驚きを覚える。

見ていて涙が流れるのは、悲惨なシーンでも、肉親の死でもなく、彼の歌と、彼の歌を聞いた人たちの歓喜によって。

洪水のような喜びの波がやってくる。

 

宗教が違う。神様が違う。
それぞれの宗教に、それぞれの正しさがあるように、それぞれの過ちもある。
神のために死んだり、殺したり。

宗教は未熟なのに、人を捉える。

でもどんな神様がトップにいようとも彼らは、逃げられない場所で空から爆弾を落とすことを喜んでいるのだろうか?

 

歌声に乗った少年:実話をベースにした美しい映画

映画は怒涛の喜怒哀楽を描くのではなく、ユーモアと笑いとを混ぜ込んで、日常を描く。
生活を描く。
素晴らしいファブリックを。
知恵と勇気を。

ガザのことはなにも知らなくても、音楽映画としてみてほしい。

本当に美しい「歌」が聞ける。





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