JOY倶楽部:アトリエブラヴォとミュージックアンサンブルへ行ったpart2【演奏する時、僕らは同じライバル】

ミュージックアンサンブル!素晴らしいホールと、PAさんと。

さて、施設内のホールへ移動すると、赤いジャケットに身を包んだ「楽団員」が拍手で出迎えてくれる。

センターにドラム。
キーボードやアコーディオン。
パーカッション。

知的障害のある人たちの音楽。まあそれは「頑張ってるよね」なんていう上から目線、もしくは「障害があるのにえらいねえ」なんていう居心地の悪い優越感に包まれるんじゃないかと、ちょっと心配だった。

演奏が始まった途端、いつも見に行くバンドや、自分自身のバンドのライブとなんら変わることのない「音楽が好きな人が、ただひたすら楽しいことを追求してる」光景が。

 

技術なんて二の次で、情熱だ!ていうのとは違う。

特に正確なリズムと、時々のオカズを決めるドラマーや
キレッキレのダンスで会場を沸かせるエンターテイナー!

メインのフレーズを弾く前、曲の始まりに緊張して大きく息を吐く楽団員。
人前で演奏することの楽しさと緊張と、その緊張を超えた時にしか見えない風景を彼らは見てる。

 

音響の良い会場、しっかり調整するPAさん。
自分たちの小屋がある楽団!羨ましい!

普段は苦手な「みんなで一緒に」的なパフォーマンスも素直に楽しくできる。俺としたことが!(笑)

自分の普段の音楽活動。「楽しめてる?」となんども何度もきかれたような演奏。
悔しいやら嬉しいやらで涙が出る。

壮大なオーケストラアレンジの天空の城ラピュタの「君をのせて」。
ティンパニーが、ドドドドドドとなるともう、涙腺崩壊。

かっこいい。

 

食事をみんなと食べた。女の子好きな僕は、やっぱり女の子たちの話を聞きたかった(笑)

「楽器やってるの?」

「アコーディンやってる。今日は出なかったけど」

「演奏好き?」

「好き!!楽しい!!」

「普段どんなことしてるの?」

「カラオケ行ったり、映画見に行ったり。こないだはコナンくん観に行った」

「へえ〜。カラオケは何歌うの?」

「ジャニーズとか。ジャニーズは誰が好き?」

「ええと嵐かな?」

「嵐の中では誰が好き?」

僕は考えもなく櫻井くんと言った。彼女は

「櫻井くんかぁ」と残念そう。隣の女の子が「松潤が好きなんよねー」と。

「ヤフオクドームにコンサートに行ったよ。でも小さすぎでわからんかった」と笑う。

こんなことを話すと思わなかったでしょ?障害のある人は映画見たりコンサート行ったりしないと。僕も少し思っていた。誰かお付きの人がいるかと思ったら、彼女は「友達と二人で行った」らしいよ。

ね、僕らがどれだけ色眼鏡で見てるか。

 

そうそう、色眼鏡といえば、施設とか施設で働いてる人にどんなイメージを持ってる?

昨日話をしてくれた人はめちゃめちゃオシャレなジャケットを着てたし、他の職員さんも髪型がビシッと決まってた。女性も可愛くしてた。
そういうとこがすごく好きだ。
オシャレやかっこよく可愛く見せることにちゃんとしてる職場は、絶対素晴らしい。

 

施設の人は言った。「彼らは、ずるいんですよね(笑)」と。

彼らは子供の心を持ったまま、経験値だけを上げていく。
毎日毎日練習するから、スピードの違いはあっても、少しずつ上手くなってくる。しかも、スレてこないと。「楽しい!」と思える子供の心と大人の技術を持つことができる。

そうだなあ。
まさに。

 

小さな頃、太陽をオレンジ色に塗った。
オレンジという色が好きで、服も靴もオレンジに塗った。
他の色は減らないのに、オレンジだけが減った。

いつだったか「太陽がオレンジ色だったらいつも夕焼けみたいだよ」と言われた。
僕はオレンジの太陽を描かなくなった。

 

僕らが捨てたり、成長という名の下に何かと「交換」したものを、彼らは持っている。そしてそれだけを持って日々、訓練し、鍛錬し、経験値を上げる。そりゃスピードは遅いかもしれないけど。

僕らが彼らを恐れてるのは「なくしてしまったもの」をまだ持ってるからかもしれないし、彼らの演奏や作品に心を打たれるのは、なくなった胸のぽっかり空洞が「共鳴」するからかもしれない。

 

食事の後、どうしても一緒に演奏したくて、許可をもらいパーカッションを叩いた。すごくいいドラマーとセッション。会場ではガンガンに踊る人も出て。
お客さんとして聞くのもいいけど、やっぱ僕は一緒に演奏するのが好きだ。
すごく楽しい!

 

でもね、最後に一つ。

僕らは絵がかけたり、演奏がすごかったからすごいんじゃないんだ。
生まれて、困難のある中生きてるからすごいんだ。
僕らも彼らも同じで、何かを成し遂げたり、形あるものを作れるからすごいんじゃなくて
楽しいことをやろうと日々生きてるから、楽しいんだ。

僕も、もう少し頑張ろうと、楽しんでいこうと思った。
もうじゅんぶん楽しみすぎだよと言われても、ね。

 

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【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017





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