ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣:感想

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣:予告編を見たときから絶対やばいと思っていたけど

セルゲイ・ポルーニンは1989年生まれ、ウクライナ出身。
幼少期は体操選手を目指していましたが、才能を見出されバレエに転向。

学費を稼ぐために大好きな家族は離れ離れに出稼ぎに行くことに。

13歳で渡英、ロイヤル・バレエ学校へ入学。
母親にはビザがおりず、英語も喋れないままたった一人で。
そのままロイヤル・バレエ団に進むと、19歳でプリンシパルに。

プリンシバル?初めて聞く言葉。

パリ・オペラ座では、2011年5月の時点でバレエダンサーの総員154人のうちエトワール(他のバレエ団のプリンシパルに相当)は男女計18名

他のバレエ団では通常はもっと少なく、日本での有力バレエ団の一つ、東京バレエ団では2011年の時点で、男性3名女性5名の計8人がプリンシパルに任命されている。小さいバレエ団の場合、女性のプリンシパル1 – 2人で男性のプリンシパルはいないところが多い。

つまり、トップ中のトップダンサー。

その称賛のど真ん中にいる人の孤独と苦難のドキュメンタリー。もう絶対無理でしょ。
でも妻が行くというので。

案の定、序盤からもうアウト。
ハンカチがズボンの後ろのポケットに入っていたので出せず(笑)

 

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣:ダンスをすることで家族がバラバラに

踊ってる時。宙に舞っている時だけ「自分が自分だと感じられる」という。
踊る才能と、踊れる体を神様から授かって

「さあ、苦しみなさい」

と言われたようなもの。

天才的なダンスとはいえ、踊るのは人間の肉体。
物理的にも精神的にもボロボロになりながら飛ぶ。舞う。
襲いかかるプレシャーと痛みに耐えながら。

 

両親の離婚を知った10代の若者が、

「もう失いたくないから、なにも好きにならない」と決めて、泣くのをやめた。その後何年も泣かなかった。

なんていう悲劇。

 

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣:大衆は誰かの痛みを欲しているのか?

肉体を極限まで使うアート、バレエ。
人間業でないことをする人を見て、僕らは勝手に感動する。
裏に秘められたストーリーを引っぺがし、ポテトチップスと一緒に味わう。

スポーツだろうがなんだろうが、極限の美しさを称賛し、使い捨てる。
それでも彼らはトップを目指し、そのほとんどが挫折する。
成功したものでさえ、重圧から逃げられない。

それでも、そんなことは知ってても、そんな地獄をそばで見ても、やはり彼らは、僕らは挑戦する。

命を削る、というショーを見せる。
そんなショーを、見たがる。

ストーリーは気にしないで。
このダンスを見てみて。

苦しみや憎しみや重圧を超えて、家族がまた集う。
長いながい旅路の末。

彼が成し遂げたことは多く、大きい。
悪魔に魂を売ったのかもしれない。
その代償を払い終えた後、それでで楽しく踊る彼の姿をみたい。

 

エンドロールで大好きなLykke Liの「DANCE DANCE DANCE」がかかって。
また涙。





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