オリエント急行殺人事件【きちんとした役者がきちんとするだけ】

 

オリエント急行殺人事件:誰もが見たことのある謎解き(しかし、覚えてはいない)

謎解き映画はそれほど好きじゃない。
真実を暴く過程がつまらないものが多い気がする。僕の頭が悪いのかもしれないけど(笑)

ミステリーのクイーン、アガサクリスティの原作映画。
昔、何本も流行った。
名探偵ポアロのシリーズ。
特に思い入れは無く。

 

まあ、お正月映画ぽいからいいかなと思ったくらい。
豪華キャストっていうのも、なんだかね。
外すことの方が多い気もするし。

 

で、見てみると。

 

映画作りをよく知ってる監督が、演技をよく知ってるベテランたちを上手に使って、「静かな演技」を、ど迫力でぶつける作品になってた。

 

エルサレムで事件を解決した私立探偵のエルキュール・ポワロが乗車していたオリエント急行の車内で殺人事件が発生する。
被害者はその前日にポワロに身辺警護を依頼してきた大富豪、エドワード・ラチェット。
ラチェットは12カ所を刺されて死亡していた。ポワロが聞き込み調査を実施したところ、乗客乗員の全員にアリバイがあったことが判明する。

事件の捜査は暗礁に乗り上げたかと思われたが、ポワロは天性の直観と丹念な推理で事件の真相を暴き出していく。しかし・・・

 

正義とは、悪とは?なんて言う重たいテーマもあるにはあるけど。
2時間の尺で、謎解きは「雑」な部分もある。

でもそれを補うのが「セリフを言う」俳優たち。

 

オリエント急行殺人事件:俳優たちの静かな愉しみ

 

言葉が、抑揚と表情を持って放たれると、その「心情」が動き出す。
まるであったかのようにその光景が見える。

ラストに「謎解きまとめ」をやらなくちゃいけないのがミステリーの最大の重荷だと思うんだけど、オリエント急行殺人事件は、それを「役者」に委ねる。

 

空を飛んだり、ビルによじ登ったり、手首から糸を出さなくてもいい。
人生に傷ついたり、どうしようも無く悲しいことがある大人たちを「救う」映画。

 

そして、娯楽大作である「お祭り感」と「軽さ」もある。
ハリーポッター後半のような鬱陶しさはない。

 

ミシェルファイファー。キャットウーマンだった彼女の凄みと
ストリートオブファイヤーで珍奇な悪役をやってたウイリアムデフォーの枯れた悲しみ。

頬に深く刻まれたシワが、人生を語るにふさわしい。

 

年をとった役者たち(ペネロペも含め)の凄まじい圧に立ち向かうジェダイ(笑)は、まあ頑張っていた。

 

そして子供騙しの映画、もしくはつまらない役柄ばかりをやってきたジョニーデップが久しぶりに少しだけ、帰ってきた。

 

オリエント急行殺人事件:心をぐっと掴むのはセルゲイポルーニン

激昂する伯爵なんだけど、こんなに美しくて神経質で強くて。
初っ端にすごいシーンがあるんだけど、あれなかったら寝てたかも。

もうね、本当にかっこいい。
麻薬に溺れたり、追い詰められたりしながらも、生きていくヒーローとかやってほしい。
この映画の起爆剤は、彼だ。

というわけで、なかなかのいい映画でした。
謎解きをメインに考えていたら、つまんないかも。

 

【610号室】映画見聞録~映画が大好き~2017





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