お化けに求められるもの、それは怖さだけでなく、とっさの対応力だった。

別府で開催されていたトリエンナーレ『混浴温泉世界』、
そのなかの『恐怖の館』にて、14日間、お化けをしてきました。

image1

ただ『うらめしヤァー』と出て驚かすのではなくて、
ストーリーのある、演劇的お化け屋敷。
お客様は入り口から出口までに一つの物語を体験する、上手く行くと恐怖だけでなくカタルシスも感じられる、らしい(らしい、というのは、自分はお化けしてて、正確にお客さん体験してないからわかんないんだよね)

おー毎日温泉入り放題じゃんやったぁ、と意気揚々出かけたら、
まず最初3日間会場作りに朝から晩まで明け暮れて、その合間にどうやって驚かすのか、大まかなストーリーしかないから、細かいところを現地で作りつつ覚えつつ、
終わったら行きたい温泉閉まってる、ガーン(市営の温泉は大体22時半までだった。24時までやってるとことかももちろんあるんだけどね、あと、朝早くからやってるから朝風呂に行ける。最終的に10ヶ所は入ったぜ)だし、
蚊に刺されまくるしゴキブリは出まくるし、
エライとこに来てしまったようなのだった‥

 

 

image2

仕込み中の恐怖の医務室。
これでも十分恐いけど‥
最終日を迎える頃にはヌタヌタのグチャグチャで100倍くらい恐くなってました‥

それでも無事に初日を迎え、日々変化バージョンアップしていくお化け屋敷に日々対応、
時間をみつけて温泉にもGOGO。

 

 

image4

ある日追加されたゴキちゃんたち。
因みに、本物もちょいちょい出現してお化けたちを恐怖させてくれました。

いやぁ普通演劇とかライブってさ、ここまでお客さんここから演者って空間に割と明確なラインがあるじゃない、一段高かったり幕があったり、なんとなく空気読んだり。
で、リハーサルや練習通りの事をそのままやるんやけどさ。
今回のお化け屋敷ってここまでっていう区切り、それがなくてさ、それが一番大変だった。
いくつかの、パターンはあるけど、本当にお客さんごとお客さんごとにリアクションが違う‥
すごく叫びまくってセリフを聞いてくれない、
なかなか部屋に入ってきてくれない、逆にまだセリフの途中なのに部屋から出ようとする、笑う、しゃべる、こっちを見る、見ない、話しかけてくる、触ってくる、
手をつないでる、バラバラにいる、電車ごっこみたいにひっついてる、
すごく近い場所にいる人、遠い場所にいる人、‥‥‥‥

 

 

image6

ちょうど良いスピードで歩いてよお客様、なんて僕たち言えないしなぁ。

いゃぁー難しいしヒヤッとした事も何回かあった。
お化けってこんなに大変なのね。
最初はお客さんごとに一喜一憂、うまくできたーとかできなかったーとかしてたけど、
だんだん無心になって同じ事をキチンとやるを心がけて、やりました。
もし将来死んで、なにかで化けて出るときは、化けて出る相手に合わせたやり方を考えなあかんなぁ。なんてね。

別に、生きてるときでも一緒か。
人それぞれ、関係性が違うから全く同じにならない、その時その時合わせで最善の伝え方で伝える、なんて、生死問わず一緒だな。
すごい臨機応変さを試される毎日でした。

この、福岡恐いもの研究会の『劇コワ 見知らぬおとなりさん』には、のべ1000人以上の人が、14日間で来てくれたらしく、
特にシルバーウィークなんか毎日昼から夜まで、50組前後人が来てたわけで、
毎日私は50回以上鐘を打ち鳴らし、50回以上毒殺され布団の上にひっくり返ってたわけです。

普段小劇場とか来ないような高校生ズなんかもたくさんやってきて‥嬉しかったぞ!苦労したけどな!

 

 

image5エセ霊媒師さちん。
決してエレキテル連合や鳥居みゆきではない。

そんなわけで、別府での、地獄のお化け生活を終え無事に現世に帰ってきたわけです。
お化け、またしてもいいな。
ただし、温泉付きで。

 

image9

image7





【ブログアパート:私の人生、私のもの】ってなに?

ここはブログアパート。年齢も性別も、職業もちがう人たちが、それぞれに思うこと、すごす毎日を書いてくれています。 「映画を見て面白かった」「ペットとの毎日」「ニュースを読んでおもうこと」「趣味のお話」…。
色合いの違う毎日が、風合いの違う感性が 折り重なって、思いもしなかった光景をみせてくれます。

記事の感想など、お気軽にひとこといかがですか?

>>こちらでおまちしています



ブログアパート「私の人生、私のもの」よんでくれてありがとう。
FACEBOOKページをフォローしていただけるとうれしい。
新しい記事をお届けします。

>>>FACEBOOKページはこちら






Comments are closed