ジヌよさらば ~かむろば村へ【感想】松田龍平&二階堂ふみ・まじめな雰囲気が好きな人をケチらす毒

龍平くんが「舟を編む」についで(?)シチュエーションコメディに挑戦。
おとうさんの松田優作がやりたがっていたような作品にどんどんでてて。お父さんファンとしては嬉しい。

一見、「限界集落での人と人との暖かい交わりと、お金に左右される現代人へのアンチテーゼ」みたいな雰囲気を持ってはいるけど、そこは松尾スズキ監督脚本。

徹底的に真面目な皮をかぶった不真面目。しかももっとその奥には「熱い作家性」を隠してる。
世の中をなめきってる、さめきってるフリをしたおっさん。

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WOWOWで録画したままになってて、どんな映画なのかレビューをよんだら「クソ映画」「」おもしろい」が交差してた。そういう映画は見てみなきゃね。

銀行マンが貸しはがしの仕事がいやになり、お金とは縁のないムラへこしてくる。
そういう設定だけど、それ自体が自慰行為だよね。なんちゃって週末ナチュラリストとか、農業ブームにのっかっちゃった若者とおなじ。
本来ならそこから成長して行くんだろうけど。

人に迷惑をかけることをよしとして、さらにだったらなにかお返しをしたいねという、やわらかーいテーマはある。

でも、ひとは成長とかしない。50年ぐらいたったときに「あ、いろんな人のおかげで生きてた」って気がつくことはあるけどね。
意味不明だったり、そんなシーンいる?っていうのを重ね重ねて、シュールな味付けのコントとして成立させる手腕はすごいよ。

 

うちわうけ。
無意味なエロ
笑いの後のさめざめしさ

 

方言をまねされるときの、どうしようもなく殺意がわく瞬間をよくとらえてるなーと思った。TVのバラエティー番組とかから流れてくる気色の悪い雰囲気を一掃したくなるときの怒り。
みてて最初はふつうのコメディなんだけど、だんだん感染する。ギャグに。

二階堂ふみ

 

多分この映画がクソだとおもうひとは真面目なんだと思う。
限界集落での人と人との暖かい交わりと、お金に左右される現代人へのアンチテーゼというような受け取り方をしてるんだと思う。自分が嫌いなら自分を捨てていきろ!なんていう決め台詞も、自分大好きな松尾スズキがつくってるからこそのギャグだと思う。

これ、お金をかけて自分のために仲間を集めて松尾スズキが作った「仲間内自慰映画」だとおもうんよね。友人のホームパーティーに呼ばれて、余興で自主映画見せられるような。

で、その自主映画が徹頭徹尾「自分が好きなこと」しかやってないから、楽しめた。ぼくは。

 

松田龍平のすばらしさは「愚鈍」の視覚化ができるところ。
愚図で愚かでつまんない人間を、素でプレゼンしてくれるところ。

 

しかし、やっぱりこの作品も二階堂ふみを写し取ることに45%くらいの力を使ってるんじゃなかろか?
ほんとどうしようもない女(女子高生でやくざとつるんでて)だけど

「セックスがはんぱなくいい」から一緒にいたい。結婚したいて思わせる

ここがこの映画の描きたかったことかも。
あと三谷幸喜への愛憎かな(笑)

二階堂ふみ

 

 

贅沢すぎる出演者たちが、楽しそうにそこにいる。
ただそれだけな映画。





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