《2016/04/06 @薬院キャバンビート》伝えるために、言葉を歌うために、演奏を残すために

[斉藤ゆい]

中学二年生の彼女は、しっかりと前を向いて歌う。曲の間に「明日からクラス替えでブラックな気持ち」と、キュートな一面も当然持ち合わせていて羨ましくなった。負けてられないな、なんていう気持ちが芽生えている私は、気づけば大人になっている。彼女くらいの頃、したいことをできていただろうか。
若さの強みを目の当たりにした大人は、「キラキラしている」とよく言う。彼女は文字通り、音楽に照らされてキラキラしていた。

[花居]

純白且つ艶のあるフェミニンな世界観を身にまとったお姉さん。衣装や曲調にもこだわりとして現れている。演奏は、草原の中心で聞いているような感覚。静かな落ち着きがキャバンビートに広がる、まさに花のかおりに似ていた。

 

[nisai]

優しさが垣間見える特徴的な彼の高い声が、メッセージ性を強くする。言葉・演奏・声がバランスが良く、引き込まれるように酔いしれていた。大切な友人のために作ったという「オレンジ」。ラブソングだが、明るく聞こえる清々しい気持ちになれる一曲だった。まるで日常という空間に溶け込むような、あたたかい時間だった。

 

[知愛]

初ライブだった。準備不足な未熟者は歌うことに必死で音楽を忘れた。うたうって難しい、きいてもらうって難しい。意外にも、自分を抑えきらなかったみたいだ。私はいつか、高くのどを鳴らして手を広げるように歌い転げてみたい。本番中、好きなものに近づけたこと、自分の歌が一番歌いやすいことに気づいたことは嬉しかった。「オー・シャンゼリゼ」を歌ってもらえた瞬間、嬉しさの風が私に押し寄せ通り抜けた。リベンジ。

 

[山田芭瑠]

濃く、力強い演奏は一気に空気を作った。深いところまで連れ込まれてしまうようなその歌声は、高校生という若さだけで勝負していない雰囲気を作り出す。もろい感情も少女の無垢さも網羅した彼女の歌には恋が隠されていたのかもしれない。

 

[サニー]

どの女性よりも色気のある夜を作り出す曲たち。絵本を思わせるステージには、指や声やメガネにカラクリが仕掛けてあるに違いなかった。(私はこの人の頭の中では、どのような登場人物なのだろう。)

 

[たけっち]

ささやくようなきれいな声には暗さはなく、曲には自由が溢れていた。彼にしかできない爆発寸前の思いがこもった曲からは「TSUTAYA」「エロ本」が聞こえる。ぬけぬけしていると、彼の武器であるギャップに圧倒されてしまうところだった。

 

音楽がある場所に集まった人々。
なぜこんなにも居心地がいいのか。
時代は流れ、様々なものから感情がなくなり思い通りにできる時代。
だからこそ、自分の力で音をかき鳴らし歌を歌うという自由はくせになる。
こっそりと自由を見つけた私たちの夜があった。

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