月9ドラマ【ラブソング】第8話感想:ぶれはじめた脚本にも微動だにしない若い二人

ラブソング:藤原さくらと菅田将暉のふたりに歌われるべき歌

ここにきてがん告知。吃音少女。まあ、定番に引き戻して、強引なプロモーションでなんとか平均点(視聴率)を上げようとする。割と特殊な設定(受け入れられない人が多い)からスタートしたチャレンジ作も数字の前には頭をたれるしかないんだろう。

  1. 主人公が吃音である(そこまでショッキングでメジャーな悲劇でない)
  2. 福山雅治がわたしたちを捨てて若い女に走る
  3. しかもその若い女は素人で、鬼ちゃんも彼女がすき

そんなドラマをOLたちが見るわけがない。敵視はするかもだけど。

「恋以外なにもふみださないあなたたちへ」というサブタイトルがつきそうな辛らつなドラマ設定だもんね。

夏帆の周辺も菅田将暉の周辺も、エンディングにむけ急にまとまりはじめたし・・・。
まあ、そんな「ドラマってやっぱそうなるんかな・・・」ってガッカリ感をひっくり返すのが若い三人(藤原さくらと菅田将暉、夏帆)のすばらしさ!

まだ顔がそこまで浸透していない鬼ちゃんと、鮮烈なデビュー作のさくら。このふたりにアドバンテージがあるのはまちがいないけど、夏帆の存在感がふたりの輝きを決定的にする。

悲しい笑顔。裏の裏の、さらに裏にまで隠れた不安とあきらめと、さくらに対する深い愛情。
彼女に向かって歌われる「ラブソング」はないのかもしれない。
それでも夏帆はそこにいる。
この人の物語をもっと見たかったなあ。ほんとに引き込まれる演技をする。

夏帆

 

ラブソング:おっさんはおっさんの生きる道を行け

わかる。わかるよ。若者の輝きを後押ししたくなる気持ち。
自分が持っていて失ったもの、最初から持っていなかったもの。それを彼女や彼はもってる。
自分が長い年月をかけて手にしたものは、いともかんたんに崩れ行く。

福山雅治が能面なのも、一本調子なのも、このドラマだと意味がある。
大人は感情をなくしてるんだ。
保険をかけすぎて。

共感できる。彼が失ったものを取り戻すための起爆剤としての藤原さくら。

このドラマの結末がどうなるか、それは特に問題ではない。大人の事情もあるだろうし。
でもここに描かれてる

  • うまれくるもの(藤原さくら)の輝き
  • 去り行くもの(福山雅治)への哀悼

は、見たひとの記憶に残るはず。生まれ来る人たちにはわからないかもしれないが、去り行くものはそれを覚えてる。

福山雅治がキムタクにならずに自由な役者になれるか、キムタクのように覚悟を決めてもてあそばれるか。その分かれ道のドラマとして。

fujiwarasakura20160222

 

ラブソング:音楽には力がある。自分をひっぺがす力が。

世界を変えたり、幸せになったり、宝くじにあたったりはしない。音楽にそんな力はない。でも自分を自分らしく削ることはできる。体中の「かさぶた」を引っぺがすことはできる。
ドラマのラストちかくのライブシーン。今回はMC中心だったけど、とてもよかった。

自分のことを、はなす。
自分を認める。
自分が生きてることを感じる。
自分が必要とされてることを感じる。

これは一歩を踏み出した人にしかやってこない転機。

おわったおっさんが、若者の輝きをかりようとするかもしれない。多分、福山雅治は藤原さくらにすがりつくだろう。
その惨めさも「自分をさらけだし、自分を取り戻そうとする」一歩かも。
ラブソングは一歩を踏み出す人たちへの鎮魂歌になるのか、応援歌になるのか。

 





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