小さなライブを見に行って。~第2回 斜め45度企画~

6月1日。
息子5歳に「おやすみ~また明日逢いましょう」と言って(帰宅した夫にバトンタッチして)
夜遊びしてましたの。

「第2回 斜め45度企画」というイベント。
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20代のころ、いくつかのライブハウスはとても身近な存在だったけど、
今や、非日常を味わう場所に近いかも。
ワクワクしながらたどりついた、初めて入るお店。

4階に着いたら、女の人の綺麗な歌声とギターが外まで聞こえてくる。
小さなハコだろうから途中で入るの悪いかな、と思って、曲が終わるまで待ってた。
というか、流れてくる音楽を聴きながら、
ライブ告知の貼り紙だらけの壁を見てるのが何だかすごく懐かしくて、楽しくて。

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中山万梨トリオさんの、ちょうど最後の曲だったみたい。

ギネスビール買って、すてきなソファ席に陣取る。

石田ラベンダーさんのライブが始まった。

ライブ全部が終わった後、
「石田」と「ラベンダー」のギャップがいいですね、
ってご本人に話してたら、ニコランさんに
「石田に強いイメージを持ちすぎてるんじゃない? 石田三成とか、石垣とか」
って的確なツッコミをいただき、自分の深層心理が腑に落ちました(笑)。

それはおいといて(笑)。

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声といい、曲といい、ビジュアルといい(靴下の丈の長さまで完ぺき!)、
ライブ初めて一年半くらい、っていうのにびっくりするくらい、
ワールドが確立されてる。
安心して、連れて行ってもらえる。浸れる。

曲はとてもバラエティに富んでいて、
ファンタジックなのもあれば、ポップでキッチュなのもあれば、
ちょっとブラックな感じのもあって、
すごく楽しい!
万華鏡というか宝石箱というか。
そして、彼女自身がすごく楽しんでるんだろうなーって伝わってくる。
もっと聞いてたい。
次は何? 他にはどんな曲があるの?って思わせる。
さっちゃんの歌のインパクトもすごかったんだけど、
2曲目と最後の曲もすごく好きだった。

nicoran-coranと牧畜業者 人形劇「願いの黒い森」

私が友だち(ここの407号室にも入ってるちひろちゃん)とやってる
「ママじゃないポートレート」というサイトで取材させてもらった、
ニコランさんが中心の人形劇ユニット。

気管支炎で発熱状態のダンナさま、サニー氏は音楽面も務める。
生で見るのは初めて(前作はyou tubeで見た)。
一度聴いたら忘れられないヤギさんの声、牧畜業者さんはこんなふうにやってるんだー、って。
なんという、雰囲気のあるお方!

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今回、登場する人形は、ヤギと魔女。
だけど、人形という実体の出てこない「カエル」の存在がすごい。
終わった後、ニコランさんにそう言うと、
もともとサニー氏の作品「カエルの歌」のカエルが何だかかわいそうで、
彼の話を作りたくなったのがそもそもの出発点だとか。納得。

見終わったあとは、簡単に割り切れないラストだからこその、余韻。
よかったね、とも、悲しいね、とも違う。
まとめられないけど、何だか不思議に良い感触というか。

3者とも、幸せなのか不幸なのかわかんないのが最大のポイント。
ヤギの命を奪うはずだった魔女が、ヤギに友情を示されたことで、
自分が永遠の眠りについてしまう。
それは一見、皮肉な現象のようでもあるけど、でもやっぱり、救いだったのかな、と。
何百年もひとりぼっちで老いることも許されないなんて悪夢だもんね。

人形と声と動きであまりにも確固たる存在感を示してるヤギが、
最後はカエルの住む井戸に向かうのも、とてもぐっときた。

ヤギは、一目ぼれしちゃったヒツジに声をかけるという、
それだけのために、暗く深い森を毎日せっせと魔女の家へ通って、
やっと魔法でヒツジにしてもらったけどあっさり振られちゃって、
そしてさらに、魔女に頼まれてカエルの井戸へ、
魔女の家よりもっともっと遠い、険しい道を行くことになる。
けっこう大変なことよ。

でも、ヤギの人柄(ヤギ柄か)と、実績を見込んで、頼まれたんだよね。
心ある人(ヤギだけど)、信頼された人、何かを成し遂げた人(ヤギ)は、
さらに大変なことをまかされ、いばらの道をゆくことになるんだなって。
何だか胸熱。

カエルは切なすぎる。
カエルの歌が・・・。
カエル、待っててね。もうすぐヤギが行きますからね。

人形が生きているんだな、と思うのは、人形が動かなくなったとき。
ラスト、胸を衝かれる。

追記。
「予約とかいるんですか?」とか、そういう遊びのフレーズがちりばめられてるのも、好き。

ギネスビールなくなったので、コロナビール買う。

ラストは、垣内美希さん。
さっきまで、客席でとても熱心に見ておられたので、
「あらっ、この方、出演者だったのね」と、ちょっとびっくり。

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そしたら・・・歌が始まったら・・・
惹きつけられた。って言葉じゃ足りない、
なんか、歌にシンクロした。
歌の合間に、「自分ってまだまだだなーと思う」というようなことを、
とても切実な感じで、とつとつと語られてたんだけど、
その言葉で私も泣きそうになるくらい、
というかずっと泣きそうになりながら聞いてた。

歌も詩曲もギターも、結局うまいヘタじゃないんだな、と思った。
(注! 垣内さんがヘタといってるわけじゃありません)

伝わるか伝わらないか。

何が伝わったのかと言われてもうまく言えないんですが、
聞いている間、なんだか、あまりに大きな世界の中にいるようで、
自分がとても頼りなく、寄る辺なく感じられ、
けれど、そんなちっぽけな自分を含む世界がとても美しく見えたのです。
その美しさにまた泣けてくるのです。

言葉を、ひとつひとつ、とても大事に歌う人。
音とも、ひとつひとつ、律儀に向き合っているような。

垣内さんの歌を見て、聞いていて、

「私たちはみんなどこか何かが欠落した、不完全な、弱い人間で、
弱いまま生きていく。
そうするしかない。ちっぽけなまま。
でも心の中には、抱えきれない思いがある。
それを、こんなふうにあふれさせて、表現できるって、
なんてすばらしいんだろう。強いんだろう」

と思いました。
今日のみなさんのパフォーマンスを思い出しながら。
表現するってすばらしいことですね。

薄っぺらい言葉になってしまいますが、ものすごく揺さぶられました。
垣内さん・・・。
垣内さんの歌を抱いて寝ました。

でね、初めて行ったgigiというお店も、お店の人も、お客さんたちも、
とても感じが良くて、居心地よかったです。
小さなライブやってるとこって、「お得意様」になれば最高だけど、
外から入っていくのって、ちょっと勇気がいるじゃないですか。
だからとてもうれしかったです。
企画者の方の気配り?お人柄?もあるんだろうな。

でね、20代のころのライブハウス通い経験で、
こういう場所ですばらしい出会い(出会いだと勝手に思っている)があるのは知ってるんですけど、
それでも、知り合いがいないと、なかなか足を運ばないものじゃないですか。

だから、今もライブをやってる友人、
わかりやすい告知や素敵なフライヤー、
「見に来ない?」って誘ってくれて、
見に行ったら喜んでくれること、
全部がうれしいです。ありがとう。

 

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(ビール持ってるのが私です! 右は昔、一緒に「オニオンズ」やったカオリちゃん。)





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