迷わないクジラと赤い靴

ずいぶん前。まだマーヤとセーラーゾンビがあったころ。
gigiでタイバンした「赤い靴」さんから主催ライブのお知らせ。
ちょうどその日はいけそうな。盟友コーチ君もでるし。
以前からあちこちで「いい!」と評判の迷いクジラというバンドもでるし。

なんといっても、いま、誰かの叫び声とささやく声が聞きたかった。
ちょっといろいろ弱ってるんで。

この日は2000円で、ピザとワンドリンクが付いてくるライブ。
おもしろいね。
久しぶりの四次元。なんかすごく懐かしいのと、年をとった気分。

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  1. ナムアーメン
  2. 迷いクジラ
  3. コーチK
  4. BAKUGA
  5. 赤い靴

というラインアップ。

キャバーンビートでもお会いするお客さんもちらほら。
ケイクマもちらほら(笑)

最初の「ナムアーメン」。
アメリカの音楽に影響をうけたイギリスのバンドに影響をうけたイギリスのバンドが好きな日本人て感じ。リバティーンズみたいなグズッた若さや、昔ながらの材料のものまで気持ちのいい音。
ところどころ聞こえる歌詞。
しゅっとしてて、ひゃーとなる。気持ちのいいロック。

 

次はうわさの「迷いクジラ」だ。

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ドラムとギターの2ピース。ベース音のないぶん、浮遊感があり、ドラムの破裂音がよく聞こえる。
グシャついたギターの音のすきまに、かすかに頼りげない生音も聞こえる。

歌い始めの歌のまっすぐさ。
あんなタバコの煙と熱さにまみれたライブハウスに「ひやっ」とした冷たさが鋭利に走る。

初見のバンドは一曲めで決まる。
迷いクジラはいい。

短く切り刻んで放りなげる歌から、わりと青春ぽい王道のポップまで。独特の熱さと清涼感を持ってずんずん進む。

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終盤にうたわれた、「恵みの雨~」とかいう曲が素晴らしかった。
ぐおんぐおんに反響するジェラルミンケースの中で遊ぶようなサウンドと、土臭い水っぽいメロディーと歌。

ラストのハローって曲の開放感はずるい(笑)

リズムとメロディーとノイズと眼力。
ふたりで四つのパートを演じる迷いクジラは、迷ってなんかいない。

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コーチ君はさすが。
どこにいってもベース和音と口笛でするりと飛んでく。
おしゃれだ。
そしてものすごい皮肉屋さんだ。もう10年にもなるんだねー。すっかり人気者になった!
ピーチブルームの帽子の営業マンでもある。

 

BAKUGA。馬鹿すぎるパンク。愛おしくなるステージング。
ああ、こういうバンド見ると音楽の楽しさ思い出すな。
憂鬱で陰惨なさびしい世界をうたってばかりいるから、なんか、あたたかい爆音。

 

で、今回のマスター「赤い靴」
前に見たときより、かなり自信を感じる。
それに、愛されてる。
愛されてるっていいなあ。

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エキセントリックという言葉が「切れた女」みたいに使われてるけど、赤い靴のエキセントリックさはすこし詩的。
人が人とぶつかった時に「ひゃっ」と思ったり、「あ、すいません」って言っちゃったり、頭にきたのに黙ってたり。他人や、トラブルや、うれしいことに「接触」したときの歌を歌ってる。

だから聞いてても個人的でありながら、あるあるでもあるんだろう。

椎名林檎や大森靖子があけた扉をくぐってきた(直接・間接を問わず)たくさんいる女の子たちの一人でああるけれど、そこのとをどうこういう必要はない。

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ひどい目にあったこと、めちゃくちゃうれしかったこと。そんなものをステージに持ち上がって「ちょっと聞いてよ~こないださ~~」と話かけるような楽しさがある。彼女のもつ暗さと明るさが行ったり来たりするのを見るのは楽しい。

なによりも、愛されてる。

 

「赤い靴」という名前から感じる少女メタファーだったり、情景だったり、処女性、赤い血の色。
じつは彼女のシャイを隠すためのフィルターに過ぎないのかも。
元気よく悩み、喜ぶ。
どんがらがっしゃーんと壊したくなるときもあれば、割れたガラスをテープで止めるときもある。

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赤い靴、二周年おめでとう。

これからもぐんぐん進んだり、へばったりしようね。

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IMG_9806手作りCD、買いました。

 

 

どうしようもなく腹立たしい現実や、モチベーション下がる一方の人間関係や、屑にまみれた自分の心や。
そんなものを一瞬忘れさせる力が音楽にはあるね。
忘れたからって、すぐに思い出すんだけど。

そんな外の世界のクズヤマを忘れ、思い出してまた戦うためにロックンロールはあるのかもしれない。

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